LED点灯で知らせる自己発光パッシブ型RFIDタグ
ユビキタス研究所 井上博之
通常のパッシブ型のRFIDタグは電波によるデータのやり取りができるだけですが、 ユビテックが開発した自己発光型RFIDタグでは、電池が不要なパッシブタイプの RFIDにもかかわらず、電波から得た電力を使用して内蔵されたLEDを点灯(点滅)させる ことを可能にしています。

自己発光RFIDタグの仕様:
- 無線からの電力で3色のLEDを点灯(点滅)可能
- ひとつのパワーリングエリア内で、多数のタグの共振コイルが密着した状態でも所定の動作が可能
- 確実なアンチコリジョン機能 → マルチリード機能 – 特許取得済み
- 125KHz/62.5KHzの周波数を使用 → 医療機器に影響の少ない周波数
- I/Oポート付RFID用チップをカスタムLSIとして開発
このタグを病院のカルテのフォルダに取り付けることで、リーダ・ライタを内蔵した カルテ棚からの指令で、LEDを点灯(点滅)させ、目的とするカルテを目視で容易に探す ような応用が可能です。導入による効果として、以下のようなものが期待できます。
- 本来業務サービスの向上
- 情報管理コストの削減
- 分類管理コストの削減
- 省スペース
- 機械的メンテナンスコストの削減
本システムは既に製品として発売しています。
LED付き電子タグを使った次世代書類管理システム 製品情報


- ファイルを本棚に入れたり取り出したりといった、自然な動作で管理可能
→ 電波を使った非接触RFIDタグの利用 - カルテファイル自体が光ることで、一目で見つけ出せ、大幅な作業工数の削減が可能
→ 光るIDタグ - タグ自体のメンテナンス費用を削減できる
→ 電池を持たないパッシブタグ - 数千冊から数万冊のカルテを管理可能
→ 収納棚に列ランプ、棚ランプ、段ランプを備え、目的とする位置を一目で認識可能 - 棚の故障時にも見つけられる手段を持つこと
→ マルチリード機能による所在のログデータ管理や一斉棚卸が可能
病院向け実績は以下のとおりです。
- 約250病院(約200万カルテ)に導入実績
- 1病院当たり8~10棚、1万~2万カルテの導入事例が最多
- 1病院当たり最大の導入事例–37棚、 5万カルテ
また、今後の応用例として階層型RFID物品管理システムを検討しており、通常の物品管理用の安価なパッシブ型RFIDタグ やバーコードなどで管理される物品(書類、小物など)を、所在管理用RFIDタグ(自己発光型タグ)と 関連付けて管理することで、検索&ピッキングや棚卸を可能とします。 本システムは、所在管理用タグ1つに、物品管理用タグで管理される複数個の物品を関連付けることで、 従来不可能であった大量の文書から特定の1枚をピックアップすることが容易となります。
