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IPv4アドレス空間の枯渇?(1)

IPv4アドレスがなくなる、という話題はこれまでも長年言われてきては 「なくならないじゃないか」と狼少年的に聞き流されてきた。 IPv6の開発背景は、まさに20年前に同じようなIPv4アドレス枯渇時に 備えたものだった。

では「枯渇する」というのはどういうことなのか?

アドレス割り振り業務を司るレジストリ(アジアで言えばAPNIC、日本で 言えばJPNIC)の、申請に基づいて審議し割り振れるアドレス空間(ISPに 卸せるアドレス空間の在庫)が無くなるということである。 決して「枯渇」したからといってIPv4アドレス空間自体がなくなるわけ ではなく、IPv4の通信ができなくなるわけでもない。 IPv4アドレスを必要とする人に必要なとき、必要な分だけ割り振れる様に これまでレジストリはアドレス空間の在庫をもってきたが、その在庫が なくなるので、IPv4アドレスが必要な人は必要な時に必要な分の割り振り を受けることが困難になる、わけである。

中立的なところに在庫がないので、市場でアドレス空間を手放す人が出て こないとアドレス空間は手に入らなくなる。ここにアドレス取得にも 市場原理が働き、IPv4アドレスを使うコストは徐々に上がっていくことに なるとも言われている。既にトレードのブラックマーケットは存在する とも言われており、現在のルールでは認められていないがレジストリに 一旦返却されずにアドレス空間が人手に渡るスキームはある様だ。

「枯渇する」とIPv4アドレス取得のコストは益々増加するだろう。

今日(6/19)、JPNIC(日本ネットワークインフォメーションセンタ) より「IPv4アドレスの在庫枯渇状況とJPNICの取り組みについて」という プレス(1) が出された。JPNICも、周知責任は最低限果たす必要を感じ、 ARIN (2) ほどIPv6への移行を促す言い方にはなっていないものの、 今後の周知とIPv6移行も含めた対応策の検討を表明したのは大きな一歩 だろう。

(2007/06/19 戦略企画室 伊藤)

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